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クイーン+ポール・ロジャース [音楽の聴き方]


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ポール・ロジャースがクイーンを歌う!?
一瞬、耳を疑った。
ポール・ロジャースもクイーンも大好きだが、この組み合わせはあり得ないだろう。
そんなの、フルーツサラダにイカの塩辛をトッピングするようなもんじゃないか!
そもそも、フレディの代わりになど、誰もなれないのだから。
これは、イアン・ギランがデヴィッド・カヴァデールに代わったり、
ボン・スコットがブライアン・ジョンソンに代わったりするのとは、全くワケが違う。

フレディのあまりに個性的なボーカルは、
ロック界(あるいはポップス界)においては異質であり、
突然変異とでも言うしかないほど唯一無二のもの。

「ボヘミアン・ラプソディ」に見られるように、
もともとオペラ志向のあったフレディではあるが、
その、どこにも属さないスタイルゆえに、
ジャンルの境界を軽やかに飛び越え、
オペラ歌手モンセラ・カバリエとの競演、なんてことも
違和感なく成立させてしまう。
むしろその方が自然とさえ思わせてしまうのが、
フレディの凄いところ。

そこに見られるのは、単なるオペラ歌手とロック歌手の異種格闘技戦という図式ではなく、
ボーカリストとボーカリスト、個と個のぶつかり合いという様相が強い。
こんなボーカリストの代わりなど、ロック界どこを見渡しても存在しない。

だが、そもそもポ−ル・ロジャ−スには、フレディの代わりをする気はないという。
懸命だ。当然といえば当然だけど。
ライブのセットリストを見ると、フリーやバッド・カンパニーの曲も入っている。
こちらはクイーンが演奏しても、さほど違和感はないだろうが、
問題はクイーンの曲をポール・ロジャースがどう歌うのか。
興味はあるけど、あまり期待はしてません。

だって、ポール・ロジャースが最もカッコよかったのは、
フリーのデビュー作「トンズ・オブ・ソブス」だと思うし(このときまだ10代!!) 、
クイーンにしても、2作目「クイーン II」〜4作目「オペラ座の夜」がピークだと思うから。

期待はしてないけど、いい意味で期待を裏切ってくれれば、とは思います。
フルーツサラダにイカの塩辛。案外いけるかも?!

★Today's Set
1. Ogre Battle(Queen)
2. The Prophet's Song(Queen)
3. My Melancholy Blues(Queen)
4. Mustapha(Queen)
5. Flash(Queen)
6. I Was Born To Love You(Freddie Mercury)
7. Barcelona(Freddie Mercury & Montserrat Caballe)
8. Walk In My Shadow(Free)
9. I'm A Mover(Free)
10. Moonshine(Free)


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