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少子化問題に関する違和感 [その他]

ようやく沈静化したようですが、
柳沢厚労相の、女性を生む機械に例えた、いわゆる「生む機械発言」に対する、
野党やマスコミの過剰な反応には、まあ毎度のこととはいえ、 呆れてしまいました。

みんな本当に失言が大好きなんですね。
確かに軽率な発言だとは思いますが、別に辞任を要求するほどのことかなあ。

言葉の上っ面だけを取り上げて批判するのではなく、
肝腎の少子化問題そのものについて、
もっと議論されるべきではないのかなと思うんですよね。

特に野党の追求は、場外でやるのは勝手だけど、
貴重な審議の場である国会でやるのは時間の無駄というもの。

■人口が減るのは悪いことか?

そもそも僕は少子化問題が、なにか単純に「出生率を上げるには」というような、
議論に一元化されてしまっているような気がして、違和感を感じずにはいられません。
ちょっと短絡的な気がしますね。

一方で環境問題、エネルギー問題、都市の過密などが言われているのに、
他方で、殖やせと言うんですから、何か矛盾してるような気がします。

日本の人口の適正な数が、どのくらいなのか分かりませんが、
むしろこのまま、人口が減少することで、
人口の過密が引き起こす問題が、軽減されるというメリットもありますよね?

■子供を育てやすい社会作りはどのくらい有効な手段か?

また、子供を育てやすい社会作りといいますが、
そもそも日本という国は、そんなに育てにくい環境なのでしょうか?
爆発的に人口が増えている中国やインド、その他発展途上国に比べて
劣っているんでしょうか?

そうした社会作りを否定するものではないですし、
むしろ積極的にやった方がいいと思いますが、
だからといって、果たしてそれで本当に出生率が上がるかといえば疑問です。
勿論、多少は上がるでしょうけど。

子供を生まないのは、制度的なものというよりは、
もっとメンタルなもので、理屈を越えたある種の「ムード」のようなものに、
左右されているような気がするんですよね。

■外国からの労働力受け入れ

そもそもの問題は、このまま行くと人口のバランスが崩れ、
将来の若者の負担が増える、ということだと思うんですが、
労働力人口の減少については、外国からの受け入れというのも、
選択肢のひとつとしてあっていいんじゃないかと僕は思います。

ただし、それはそれでまた別の問題が出てくるだろうから、
充分に吟味した上でなければならないでしょうが。

とにかく、日本国内だけの、それも数十年先だけを見るのではなく、
もっと長期的でグローバルな視点に立つことも重要なのではないでしょうか。



世界の人口 http://arkot.com/jinkou/
少子化情報ホームページ http://www.ipss.go.jp/syoushika/


タグ:少子化
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コメント 2

すーさん

 同感。 予算委を欠席するなんて、ありえない。
モニターを見ながら、呆れていました。
辻本が出てきたときは「アンタが言いなやァ」と
思わずツッコミをいれました。

 大人がやっていることとは思えないですな。
 幼稚すぎて恥ずかしくなりませんか?

 こういう場面に遭遇すると、やっぱり日本は
田舎者なんだなぁ、と痛感します。 田舎に住んで
いる人を指しているのではなく、都会のど真ん中で
鈍臭いことをする奴等を、「イナカモノ」というのです。

 永田町には、この手のイナカモンが多数生息している。

 大人になれない「オトナ」が国の方針を
決めているんだから、絶望的かもしれませんね。

 子供は、いつの時代も、それなりに逞しいものですよ。
大人よりずーっと冷静。 シビアです。 動物に近い分、
順応性もあるし。 そんなに過保護にせんでもよろし。
 
 昔は良かった、かな?

 戦争はあったし、団塊世代なんか常に競争でしょ。
私は学校暴力世代ですしね。 窓ガラスが割れた教室は
寒かったのを、思い出します。
 
 国会中継を見るたびに、「あー、時代遅れ!」
と胸焼けがします。 個人的には好感を持てる人もいるけれど、
集団となると、駄目ですな。 カビ臭いスーツの匂いが漂う。

 おっと長くなりました。 ボヤキばかりですみません。

 次回はもっと楽しい、明るい話題を提供いたします。
by すーさん (2007-02-14 11:16) 

walrus

>すーさん
"イナカモン" を選んでしまっている僕たちにも
責任があるのかもしれませんね。
by walrus (2007-02-18 16:00) 

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