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『Then Play On』Fleetwood Mac [音楽の聴き方]

then_play_on.jpg

『Then Play On』Fleetwood Mac(1969)

1. Coming Your Way
2. Closing My Eyes
3. Show-biz Blues
4. My Dream
5. Underway
6. Oh Well
7. Although The Sun Is Shining
8. Rattlesnake Shake
9. Searching For Madge
10. Fighting For Madge
11. When You Say
12. Like Crying
13. Before The Beginning

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エリック・クラプトンの後任としてジョン・メイオール&ブルース・ブレイカーズ
プレイしたピーター・グリーンを中心に、やはりブルースブレイカーズ門下生の、
ミック・フリートウッドらと結成されたのがフリートウッド・マック

チキン・シャックサヴォイ・ブラウンとともに、
英国3大ブルースバンドと持て囃されたのも、もはや遠い昔。
純粋なブルースバンドだったのは初期の頃だけで、
70年以降はメンバーチェンジも激しく、途中からポップ化し、
まったく別物のバンドになってしまう。

で、ピーター・グリーン在籍時の最後のスタジオ盤となる『Then Play On』
前作まではコテコテのブルース中心だったのが、時代の波もあってか、
新たなステージに向かいつつあるバンドの姿勢が見てとれる。
前年から加入したダニー・カーワンの貢献も見逃せない。

クリームなどの影響か、サウンドは緊張感を増し、ロック色を強める一方、
前作の「アルバトロス」を彷彿とさせるような美しいインストや
内省的で深みのあるバラードも増え、両者の混在が陰影を与えている。
ブルースを基本としつつも、よりハードさと叙情性を増したサウンドは、
のちのプログレやブリティッシュ・ハードロックに通じる部分もあるだろう。

割り振りはよく分からないが(…)、ギターが素晴らしい!!
曲もボーカルもいいし、もっと評価されていいアルバムだと思う。

パーカッションがスリリングなT-1。スライドギターがうなるT-3。
美しいインストT-4。ヘヴィなブルースT-8。
ジャムセッション風の曲を大胆にブツ切りしたT-9など聴きどころも多い。

ハイライトは組曲風のT-6「Oh Well」だ。
サザンロックも真っ青の、ハードなリフがかっこいい前半から
一転、映画音楽のような叙情的な後半へ。
フルート(?)~ピアノ~スパニッシュ風ギターまで飛び出すプログレ的展開。

ただ正直、個人的にはこの後半は余計だと思う。
組曲風は好きだし、後半部も決して悪くはないのだけど、
2分ちょっとで終わってしまうには余りに惜しいくらい、前半がかっこよすぎるのだ。
前半部分だけを引き延ばして、最後まで押し切っていれば、
このアルバムの価値はもっと上がっていたかも知れないのに…残念。

YouTubeに前半のみのライブがあったが、
やはりもっと聴かせてくれ~と思ってしまう。

「Oh Well」
 

「Show-biz Blues」(映像はまったくの無関係…)

「Like Crying」

「Coming Your Way」

「My Dream」

「Rattlesnake Shake 」

「Fighting For Madge 」http://jp.youtube.com/watch?v=968VORTRfbw&feature=related


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