SSブログ

『If I Could Only Remember My Name....』David Crosby [音楽の聴き方]

crosby.jpg

『If I Could Only Remember My Name....』David Crosby(1971)

1. Music Is Love
2. Cowboy Movie
3. Tamalpais High (At About 3)
4. Laughing
5. What Are Their Names
6. Traction In The Rain
7. Song With No Words(Tree With No Leaves)
8. Orleans
9. I'd Swear There Was Somebody Here
10. Kids And Dogs <Bonus Track>

-------------------------------------------------------------------------

盟友グレアム・ナッシュニール・ヤングジョニ・ミッチェル
それにグレイトフル・デッドジェファーソン・エアプレインといった、
ウッドストック人脈も参加のデヴィッド・クロスビーのファーストは、
本人の顔のアップに、海に沈む夕陽をオーバーラップさせた、
ジャケットのイメージそのままに、幻想的な音世界が広がる。

変則チューニングによるアコギのリリカルな響き、
ルーズでまったりとした、浮遊感のあるサウンドは、
全身の筋肉を弛緩させ、羊水のように聴く者を優しく包み込んでゆく。

CSN&Yで実証済みの美しいコーラスに加え、
T-3、T-7、T-10といったスキャットの曲が夢幻の境地を誘う。

即興で作られたというT-1「Music Is Love」は、
ナッシュとヤングのコーラスが絡み合う佳曲で、
愛と平和のフラワームーブメントを象徴するような曲。

"Music Is Love"というフレーズがなんとも耳に心地いい。
何てったって「Music」に「Love」だ。最強である。
これさえあれば、ほかに何がいるっていうんだ。
とにかく"Everybody's saying music is love"だ!

T-6「Traction In The Rain」の神々しいまでの美しさ!
Laura Allanのオートハープが、まるで楽園の音楽を思わせる。

ブルガリアン・ヴォイスのような、荘厳なコーラスのT-8「Orleans」

T-9 「I'd Swear There Was Somebody Here」は、
第三世界の祈りのような、スピリチュアルな歌。
小曲ながら、深い哀しみをたたえたアカペラは鳥肌ものだ。

この曲、そしてアルバム全体は、亡くなった恋人に捧げられている。
そう言われてみれば、ジャケットの海に映る陽光は、
クロスビーの目から流れる哀しみの涙に見える。

僕が買ったのは、CD+DVD(音のみ)というセットの米盤。
(というか、Amazonではこれしかなかった…)
5.1chシステムがあれば、羊水サウンドを臨場感たっぷりに味わえたのだろうが、
我が家では無理。ううっ。

 

「Traction In The Rain」「Music Is Love」

「I'd Swear There Was Somebody Here」


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。