サッカー〜進化の逆行

人類が進化の過程で得た利便性をわざわざ放棄する。
そんな、進化を逆行するような行為は馬鹿げてるだろうか。

だがスポーツの世界に目を移せば、
最もポピュラーなスポーツにそうした行為を発見することができる。
すなわちサッカーである。

サッカーというのは手を使うことを禁止しているスポーツだ。
もちろん、キーパーやスローインのときなどは使えるが、
あくまで限定的な使い方であり、 例外である。

両手を自由に使うことは、進化の過程で、直立することによって初めて得た利便性である。
両手が自由になったことで、人類は様々なものを生み出し、さらなる進化を加速して行った。

サッカーというスポーツは、そんな人類の特権である両手を使うことを禁止しているのだから、
考えてみれば不思議な、そして希有なスポーツである。
生物の進化への挑戦。そう考えるとなんだか、もの凄く壮大なロマンを感じませんか？

足は日常生活において手ほど器用に道具を扱うことに向いていない。
なぜわざわざ好き好んでこのような、ハンデキャップを背負うのか。
しかしこの「ままならない」という点こそがサッカーの魅力といってもいい。

形態は多くのスポーツと同じように、球を運んでゴールに入れる、それだけだ。
だが、それを足で行わねばならないとなると、とたんに難易度が増す。
そこに多くのミスや偶然性が生まれることになる。
だからこそ、パスが繋がったり、見事なトラップが決まったりすると、
それだけで感動するのだ。
ましてやゴールが決まったとなれば、感動は大きい。
だから、選手もサポーターも、そこまで喜ぶかぁってくらい喜ぶわけです。

いよいよチャンピオンズリーグが始まった。
注目の選手は、何と言ってもカカ！そしてチームメイトのピルロ。
あとはルーニー、C・ロナウド、朴智星、のマンU勢。
それにロッペン、ファン・ペルシのオランダ勢。昨年大活躍のジェラード。
ロビーニョ、メッシも忘れちゃいけない。あとetc.…

・UEFAチャンピオンズリーグ

タグ：サッカー