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ニ本の線 [その他]


きのう小泉首相が靖国神社を参拝しました。
個人的には賛成しませんが、反対もしません。
小泉首相は彼なりに、気を使っているのが分かるし、
中国や韓国の立場も分かる。

大事なのは、この問題をお互いの問題としていかに解決していくか。
そして将来、近隣諸国と友好的な関係をいかに築いていけるかということ。

このままでは、一見平行線をたどるだけのようにも見えるが、
それも、現在という狭い時間軸で考えればの話で、長いスパンで見れば、
平行に見える二つの線も角度がついており、どこかで重なり合うだろうとは思う。
極端な話、千年後には靖国問題は過去の問題になっているだろう。
だからって、千年待てと言うんじゃないですよ、念のため。

戦後60年という期間は、長いようでいて短い。
戦争の傷跡はまだ生々しく残っているのが現状。
傷は放っとけば治るかも知れないとしても、早く治るに越したことはない。
そのためには適切な処置が必要だろう。

気になったのは、靖国がA級戦犯を合祀しているから悪い、というような論調。
(ことわっておきますが、僕は決してA級戦犯とされた人たちを肯定するつもりはないし、
いかなる戦争も賛成しません!)
ただ、彼らとて我々と同じ人間。方向性は間違っていたとしても、
国のためにという思いはあったはず。いったい僕と彼らは何が違うのか?

彼らだけに責任をかぶせ、臭いものに蓋をするような態度は危険だ。
もちろん、誰かが責任をとらなければならないのだが、
彼らの行動を許した社会全体、国民1人1人にも責任はあるのだから。
それは今を生きる僕らも背負っていかなければならない責任だと思います。
人間の愚かさを計るモノサシとして、彼らの名を目盛りに刻む必要がある。
「不戦の誓い」とはそういうことだと思う。

小泉首相にひとつ注文をつけるなら、
「不戦の誓い」の思いを、より未来を見据えた、建設的な方向で
アピールしていって欲しいということ。
唯一の被爆国の宿命として、国際社会の中でもっとアグレッシブに
平和を訴えていって欲しいと思います。


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