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松井、WBC辞退の違和感 [くたばれ!ジャイアンツ]

松井がWBC(ワ−ルド・ベ−スボ−ル・クラシック)を辞退しましたが、
これまで常にファンのことを考えてプレ−してきた彼だけに、今回の決断は残念です。
絶対出てくれるもんだと思っていたから。

城島の辞退も残念ですが、彼の場合メジャ−1年目、
しかもキャッチャ−という難しいポジションだけに、
シ−ズンに集中したいという気持ちも分からないではない。
早くから辞退の意向を表明してたしね。
また仮にイチロ−が辞退したと聞いても、これほど違和感は感じなかったろう。

しかし、王監督も淡白というか、押しが弱いというか、
もう少しいろいろ画策しても良かったんじゃないかな。
いや実際どうだったのかは知りませんが、
あまりにも泰然としすぎていたような印象があります。

ホ−クスの選手がFAなどで出ていくときにも思うんですが、
選手の気持ちが分かり過ぎるんでしょうね。
そこが、王監督の器の大きさでもあるんでしょうけど。
もし監督が長嶋だったら、松井の気持ちも出場に傾いていたかも知れません。

松井が全日本にいないことは、単に戦力ダウンということだけじゃなく、
彼の存在感、スタ−性、話題性を考えると、
チ−ムの魅力、対戦の魅力という点で大きくマイナスですよね。
イチロ−との共演や、ジ−タ−らチ−ムメイトとの対戦、
そしてなにより、ヤンキ−スの4番を張った男が全日本の4番を打つことを
ファンがどれだけ楽しみにしているか、
勿論それが分からない松井ではないでしょうが。

一方で、毎年ワ−ルドシリ−ズ制覇を義務付けられるヤンキ−スの中にあり、
今年こそ、是が非でもワ−ルドチャンピオンにならなければならない、
という使命感を強く感じているのも事実だろうし、
そのために全力を注ぎたいという気持ちもよ〜く分かる。

常に慎重に、プロフェッショナルな姿勢を貫いてきた松井が
熟考の末に出した決断なので、尊重しないわけにはいかない。

しかし、それでも敢えて言わせてもらえれば、
やはり松井は出るべきだったと思うのだ。

WBCが真剣勝負の場として相応しくないという意見もあるだろう。
確かに、シ−ズン直前の3月という開催時期、投手の球数制限、
商業主義的な側面が強いことなど、問題点もある。
だが、問題は常にあるものだ。

そんなことを言っていたら、なにも始まらないし、
今はまず一歩前に踏み出すことが大事なのではないか。
改善すべき問題はあるだろうが、それは今後変えていけばいいことで、
サッカ−のW杯やチャンピオンズリ−グなども、
一方で問題を抱えながらも、魅力ある大会として定着しているではないか。

今後、WBCが真の世界一を決めるのに相応しい、 魅力的な大会になるよう、
本当に実力のある選手が出場し、ベストのメンバ−で戦う、ということも大事だと思う。
そこがブレてしまうと大会自体の意味が無くなってしまう。
結果として選手やチ−ムにとって、ある種の犠牲を強いることになるかも知れないが、
小泉首相じゃないけど、改革というのは時として痛みを伴うものなのだ。

それにもうひとつ違和感の原因として、
球団から圧力があったのではないか、と臭わせてしまう点がある。
もしかしたら、ヤンキ−スと松井の間で契約時に、
そのような話があったのではないか、
つまり、WBCには出場しないということが条件にあったんじゃないか、
などと邪推する余地を与えてしまいかねない。
僕は勿論そんなことはないと信じてますが、
そういう可能性だってまったくないとは言いきれないわけで。

ヤンキ−スにとってみれば、ジ−タ−がWBCに参加することは、
アメリカ代表、つまり自国の代表だからまだ許せるが、
松井やAロッド(が、ドミニカ代表で出る場合)の場合、
ペナントレ−スに及ぼす影響に加え、
ライバル国の戦力アップに協力することになるわけだから、
出場してもらいたくないというのが本音だろう。

とはいえ、決まったことをグダグダ言っても始まらない。
こうなったら、松井には必ずチャンピオンズ・リングを手にしてもらわなくては!


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