元祖エロかっこいい?! 〜ティナ・ターナー~ [音楽の聴き方]
女性ボーカリストで、僕がもっともカッコいいと思うのが、
ティナ・ターナーだ。
アレサ・フランクリンもジャニス・ジョプリンも素晴らしいけれど、
ティナに比べると、なんとなく上品で取りすました感じがある。
それに引きかえティナは、たったいまジャングルから抜け出てきたかのような、
採りたてのワイルド感がある。
彼女の全身から発散される、プリミティブなエネルギーは、
理性より本能に、あるいは頭でなくフィジカルに、直接に訴えかけてくる。
とにかくパワフルでエモーショナル!
こんなに見事なシャウトを聴かせる人は、女性に限らずそうはいない。
まさに本物のブルース・シンガーであり、正真正銘のロックンローラーだ。
そんな彼女が、もしジェフ・ベック・グループやレッド・ツェッペリンのような、
ヘヴィなサウンドをバックに歌っていたら、きっと凄いことになっていただろうと、
想像せずにはいられない。
スティーヴ・マリオット率いるハンブル・パイが、
アイク&ティナ・ターナーの「Black Coffee」をカヴァーしたり、
80年代に復活を果たした彼女が、デヴィッド・ボウイ、エリック・クラプトン、
ブライアン・アダムスといった、ロックサイドのアーチストたちと、
次々に共演を果たしたことは、いわば必然であったとも言えるだろう。
そのアクションも彼女の大きな魅力である。
露出度の高い衣装に、肉感的な肢体を生かした、煽情的なダンス。
露骨に性的なパフォーマンスもあったりして、セクシー度も半端じゃないが、
なんといっても、かっこよさが際立っている。
「エロかっこいい」というのは、この人のためにある言葉だ。
私生活では旦那の暴力に苦しんだようだが、
その旦那と組んでいた、アイク&ティナ・ターナー時代の
パフォーマンスが、やはり一番輝いている。
■
「Bold Soul Sister」(Ike & Tina Turner)
ジェームス・ブラウンも真っ青のファンク。強烈な粘り気のあるティナのボーカルが
かっこいい。音質がとても悪いのが残念…
「Please Please Please」(〃)
さらに初期の頃でしょうか。まさに激唱です。
http://www.youtube.com/watch?v=-9fzD94bj-g
「Proud Mary」 (〃)
CCRのカヴァー。アイク&ティナ・ターナーの代表曲。
http://www.youtube.com/watch?v=zdg4xeK9F9Q&feature=related
「I Wanna Take You Higher」(〃)
スライ&ザ・ファミリー・ストーンのカヴァー。
http://www.youtube.com/watch?v=E2yPMS_-I2g
「I've Been Loving You Too Long」(〃)
オーティス・レディングのカヴァー。情感が素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=URBPEUAgT1U
「Whole Lotta Love」(〃)
おまけ。ツェッペリンのカヴァー(静止画です)
http://www.youtube.com/watch?v=guVgk6k1vaE&feature=related
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