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ケヴィン・スペイシーの死にっぷり [映画の観方]

ケヴィン・スペイシーはどんなに端役であろうと、強烈なインパクトを残す人だ。
彼が出ているだけで内容はどうあれ、とにかく観てみたいと思うもの。

それにしてもこの人、死ぬ役が多いですね。
「死ぬシーンがあること」というのが、出演作品を選ぶ条件にあるんじゃないか、
というくらい死ぬ役が多い。

そしてそれぞれ実にバリエーション豊かで、印象的な死にっぷりを見せてくれる。
これほど見事な死に様を見せてくれる俳優はちょっと他に見当たらない。
だから彼が出てくると、今度はどんな死に方をするんだろうと密かに期待してしまう。

「アメリカン・ビューティー」では、冒頭ケヴィン演じる主人公のナレーションによって、
まさに初めから死ぬことが予告されるわけですが、
終盤(死)へ向け、いやが上にも期待が高まる中で、
彼はそれを裏切らない、見事な、そしてエレガントな死に様を見せてくれます。
この人の死に際の演技は、もはや名人芸ですな。


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