『フリー』フリー [CDジャケット]
『Free』Free(1969)[UICY-6223]
<Design> Ron Raffaelli
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■アングルがすべて!
一瞬分かりづらいかも知れないけど、
よく見ると人を真下から見上げた構図とわかります。
もうこのアングルがすべて!
普段この角度から人を見ることがないだけに、
視覚的なインパクトは相当なものがあります。
大きく開き、綺麗に伸びた手足が、優雅に飛び跳ねるバレエダンサー、
あるいは空中を闊歩する鳥人を思わせます。
くっきり出ている体のラインが美しいですね。
同時にとてもダイナミックで躍動感に溢れています。
画面上で最も長い線である対角線上に開き、しかもはみ出した足。
対照的に小さく描かれた手。
極端な遠近法がスケール感を感じさせます。
この人物、なんとなく巨人に見えないですか?
体の部分は逆光で暗くなってるのかと思ったら、
星空になっていたんですね。なんともシュール。
背景の青空との対比が見事です。
■
画面上部中央に、普通ならあり得ないほど小さく、
バンド名及びタイトルの「Free」(自由)の文字。
うっかりすると見過ごしてしまいそうです。
しかしこの絵の人物が、まさに「自由」を掴もうとしている
と考えれば納得いきます。
つまりこの文字、人物と同じ空間、しかも手よりは高い位置にあり、
やはり遠近法で小さくなっているというのがわかります。
タイトルのPRよりもデザインを優先させたもので、遊び心がある。
そこにストーリーが付与され、ジャケットとしての深みが増しています。
しかし、レコードサイズならまだいいけどCDサイズになるとちょっとつらい。
デザインした当時は、ジャケットがこんなにコンパクトになってしまうなんて、
想像もつかなかっただろうけど。
■
残念なのは、僕の持ってる盤のジャケットが、あまりいい紙を使ってないせいか、
雲の白い部分に裏の文字が透けて見えてしまっていること。
上の画像でも確認できると思いますが、これはないよ〜。
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