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「プラネット・アース」プリンス ~非専業ギタリストによるギター・ソロ~ [音楽の聴き方]


Planet Earth







<原題> Planet Earth(Prince)
<作曲> Prince
<収録アルバム>『Planet Earth』[2007]

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プリンスの新作『プラネット・アース』は、
どことなく80年代を感じさせる、明るくポップな印象のアルバムだ。

オープニングを飾る「Planet Earth」は、
バラードでありながら1曲目に持ってきたこと、
また、曲名がアルバム名にもなっていることなどから、
その力の入りようが分かる、充実した曲。

特にクライマックスで聴けるギター・ソロ、
これが抜群にかっこいい!

多分プリンス本人が弾いてるんだと思うけど、
初め聴いたときは、スラッシュが弾いてるのかと、一瞬思ったくらい。

激しく身悶えるような、出だしのチョーキングからしてシビれます。
このチョーキングを聴くだけでも価値がある。

構成も完璧で、「天国への階段」「ボヘミアン・ラプソディ」
思わず引き合いに出したくなるほど、いやもしかしたら、
それらにも決して引けをとらないくらいの、名演ではないでしょうか。

プリンスは自らギターも弾き、その腕前は達人クラスでありますが、
かといって「ギタリスト」がプリンスの代名詞になることはありません。
このように、一般的にギタリストとしてのイメージが第一には来ないが、
ギターをプレイし、ギターソロもとる、といったタイプのアーチストを
ここでは専業ギタリストとは区別して、非専業ギタリストと
便宜的に呼ぶことにします。

そんな非専業ギタリストの筆頭格が、いうまでもなくプリンスですが、
例えばほかには、レニー・クラヴィッツポール・マッカートニー
トッド・ラングレン奥田民生なんかが入ります。
(考えたら、いま挙げたアーチストたちは、
皆ギター以外にも楽器をプレイするマルチプレイヤーですね)

しかしプリンスの場合は、専業ギタリストとしても、
十分通用するほどの腕を持っているので、
厳密にいえば、他の非専業ギタリストとは分けたい気がしないでもありません。
陸上競技で言えば、十種競技の選手が100メートル走でも、
決勝で戦えるぐらいのレベルにあるようなもんですから。

そういえば昔ジェフ・ベックが、好きなギタリストに
プリンス
の名を挙げていましたが、その事実こそが、
ギタリスト・プリンスの非凡な才能を証明してるってもんです。

そんなわけで、非専業ギタリストたちによるギター・ソロの名演を
いくつか拾ってみました。

まずはプリンスから。

多彩な引き出しから繰り出される、センス溢れるプレイ。
まるでジミヘンの霊が乗り移ったかのような、ぶっ飛んだプレイなどは、
そこいらの専業ギタリスト顔負けといってもいいくらいです。

「Let's Go Crazy」(『Purple Rain』)
エンディングでのワウを絡めた弾きまくりプレイは、
ハードロック・ギタリスト、プリンスの真骨頂。

「When Doves Cry」(『Purple Rain』)
稲妻を思わせるような、イントロのギターは衝撃的!

「Temptation」(『Around The World In A Day』)
クレイジー!

「Electric Chair」(『Batman』)
全編ワイルド&ヘヴィなギターが満載。

「Rainbow Children」(『Rainbow Children』)
エレクトリック・マイルスの頃のアルバムに入っていそうな
ジャズ・フュージョンライクなソロ。

「Last December」(『Rainbow Children』)
美しいバラードから、突如ジミヘンばりのギターが炸裂。

続いてレニー・クラヴィッツ。

レニー・クラヴィッツのアルバムの中でも、
最高の部類に入るギター・ソロは、レニー自身のプレイではなく、
クレイグ・ロスやスラッシュによるものが多かったりするのだが、
レニーのヘタウマなプレイも、なかなか味があって僕は好きです。

「Eleutheria」(『Are You Gonna Go My Way』)
外し具合がいい感じ。

「Tunnel Vision」(『Circus』)
途中の怪しげなスケールがいい感じ。

ポール・マッカートニー。

「Taxman」(『Revolver』The Beatles)
こういうアグレッシブなプレイは、ジョージには無理としても、
イメージ的にはジョンぽいのだが、実はポールだったりする場合が多いのだ。

トッド・ラングレン。

「Little Red Lights」(『Something/Anything?』)
ジミヘンか、クリームの頃のクラプトン?といった感じの、
ヘヴィ&サイケなプレイ。ぶっ飛んでます。

奥田民生。

「京都に電話して」(『ダブルドライブ』井上陽水奥田民生)
以前『Back In Black』(AC/DC)のギター・サウンドが理想だ。
みたいなことを、どこかで言っていた民生だが、
ここでのソロは、それこそアンガス・ヤングばり。

スティーヴ・ウィンウッド

「Mozambique」(『far from home』Traffic)
この人も、天才と言われた人ですよね。
決して流暢ではないですが、さすがにカッコいいギターを弾きます。

↓プリンスが弾く「ホワイル・ギター・マイ・ジェントリー・ウィープス」!
トム・ペティジェフ・リンジョージの息子などと共演してます。
プリンスは最後に登場し、ソロを弾きまくってます。


★Today's Set
1. Planet Earth(Prince)
2. Let's Go Crazy(〃)
3. When Doves Cry(〃)
4. Temptation(〃)
5. Electric Chair(〃)
6. Rainbow Children(〃)
7. Last December(〃)
8. Eleutheria(Lenny Kravitz)
9. Tunnel Vision(〃)
10. Taxman(The Beatles)
11. Little Red Lights(Todd Rundgren)
12. 京都に電話して(井上陽水奥田民生)
13. Mozambique(Traffic)


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