『ライフアクアティック・スタジオセッションズ 』セウ・ジョルジ

『The Life Aquatic Studio Sessions Featuring Seu Jorge』
Seu Jorge（2006）

1. Rebel Rebel
2. Life on Mars?
3. Starman
4. Ziggy Stardust
5. Lady Stardust
6. Changes
7. Oh! You Pretty Things
8. Rock N' Roll Suicide
9. Suffragette City
10. Five Years
11. Queen Bitch
12. When I Live My Dream
13. Quicksand
14. Team Zissou

-------------------------------------------------------------------------

「ライフ・アクアティック」という、おバカなコメディ映画に、
デヴィッド・ボウイの曲を、ポルトガル語で、物憂げに弾き語る黒人が出てくる。
そのミスマッチな取り合わせが、なんとなくシュールであると同時に、
これが意外にハマっていて、思わず引き込まれるものがあった。

あとで知ったところによると、彼の名はセウ・ジョルジといって、
ブラジルのサンバ歌手だそうだ。

『ライフアクアティック・スタジオセッションズ 』は、
タイトルからも分かるように、映画にリンクした作品で、
1曲を除き、すべて弾き語りによるデヴィッド・ボウイのカバー。
それも70年代初期の作品に集中している。

セウ・ジョルジは、この時期のボウイに怨念のように付きまとう、
グラムロックという、ある種固定化されたイメージを振り払い、
新たな解釈を呈示してみせてくれる。

サンバというよりは、ボサノバ、あるいはジャジィなフォークといった趣きで、
しっとりと歌い上げられる、名曲の数々。
改めてボウイのメロディの普遍性を、再認識させてくれるアルバムである。

「Life On Mars？」Seu Jorge

タグ：デヴィッド・ボウイ セウ・ジョルジ David Bowie Seu Jorge カバー曲