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レココレ ビートルズ「赤の時代」ベスト50 [本の読み方]

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レコード・コレクターズ7月号で、ビートルズ「赤の時代」
(デビューから『リボルバー』までの前期)のベスト50曲を選んでます。
なんかシャクだけど、買ってしまいました。

音楽評論家が、2008年という現在、もっとも評価するビートルズの曲は何か!?
これはとても興味深いです。

あくまで専門家のチョイスだから、
当然一般の音楽ファンが選んだ場合とは違ってくるだろうし、
コアなビートルズファンの結果とも違うだろう。
もちろん僕のランキングとも全然違います。
また、雑誌の傾向や,選者の年齢によっても違ってくるかも知れない。

何はともあれ、20位までは以下の通りでした。

1. She Loves You
2. Help!
3. Tomorrow Never Knows
4. Drive My Car
5. A Hard Day's Night
6. In My Life
7. I Want To Hold Your Hand
8. Nowhere Man
9. Rain
10. I Saw Her Standing There
11. I Should Have Known Better
12. If I Fell
13. Day Tripper
14. And Your Bird Can Sing
15. Norwedgian Wood (The Bird Has Flown)
16. Please Please Me
17. Twist And Shout
18. Eleanor Rigby
19. We Can Work It Out
20. Here, There And Everywhere

1位が「She Loves You」というのは、ちょっと意外でした。
3位に「Tomorrow Never Knows」が入ってますが、
『リボルバー』はサウンド的には後期だから、このアルバムの曲が1位に来ると、
それはそれでどうかという思惑があったかどうかはさておき…

2008年という今だからこそ、っていうのもあるんでしょう。
こういうランキングは、その時代の流行の音とも密接な関係があると思うから。
例えばグランジが全盛だった15年ぐらい前だったら、
1位には来なかったんじゃないだろうか。分からないけど…

僕自身「She Loves You」に関しては、
初めはキャッチーなメロディが好きだったんだけど、
そのうち、ジョンが若気の至りみたいに、この曲のことを貶してるのを
どこかで読んだりして、それに影響されてか、
確かにアイドルっぽい曲だ、なんて思っていたこともありました。
でも最近では、なるほどよく出来たミラクルな曲だという評価に変わってきました。
かといって1位には絶対選ばないだろうなぁ…

でも前期ビートルズを象徴する曲ってことで考えると、
これや「A Hard Day's Night」「I Want To Hold Your Hand」
上位に来るのもうなずけます。

評論家っていうのは、感覚的な好き嫌いというよりは、
音楽の構造上の創意工夫であるとか、音楽史におけるその曲の意義だとか、
学術的な観点で曲を捉える傾向がある(というかそれが彼らの仕事だが)と思うので、
そういう意味では納得な選曲だと思う。

やはりというか、全体にジョンの曲が多いですね。
でも時代が変われば、「Yesterday」が1位に来てもおかしくはないし、
そういう「格」を持った曲ではあると思う。

■「青の時代」ベストを予想

次号は「青の時代」、その次がソロ時代のベストらしいですが(商売上手!)、
果たして「青の時代」のベストには何が入るんでしょうか?
ランキングを予想するのも楽しいですよね。
というわけで勝手に予想してみました。

「赤の時代」のランキングから傾向を読み取ると、
1位は、後期ビートルズを象徴するような代表曲、
おそらくシングル化もされるようなポピュラリティを持った曲で
なおかつ技巧を凝らした画期的な曲、ということになるんじゃないでしょうか。
間違っても「Sexy Sadie」ではないでしょうね…

前期はジョン有利でしたが、後期はポールの傑作も多いし、
ジョージも力をつけてきているので分かりません。
ただジョージの曲がジョンやポールの曲をおしのけて、1位に来るというのは
さすがにちょっと考えられない。2位はあるかも知れませんが。

前期では「Here, There And Everywhere」(20位)、「Yesterday」(32位)、
「And I Love Her」(33位)、「Michelle」「For No One」(選外!)というように、
ポールのバラードは苦戦を強いられましたが、
前期のサウンドの象徴が、弾けるようなライブサウンドだとするなら、
後期は逆にバラード系が上位にくる可能性もありでしょう。

でもそれよりは、後期はスタジオワークを駆使した実験色の強いサウンド、
ということになるんじゃないでしょうか。
あとは歌詞も重視されるだろうから、そうなると1位になりそうな曲というのは
限られてきますね。

これらに当てはまるもの、そして1位にふさわしい格を持っている曲といえば、
まあ、定番かも知れませんが、

「Strawberry Fields Forever」「Hey Jude」「Let It Be」
それにシングルではないけど、「A Day In The Life」でしょうか。
…う~ん、意外性がないな。
いや意外性はいらないんだけど、でもやっぱり評論家ならではのチョイスというか、
ヒネリは入ってきそうな気がするんですよね。

それ以外で納得できそうなのは「All You Need Is Love」ぐらいか。
ジョージでは「Something」が、かなり検討しそうな予感がします。

というわけで、ずばり、ベスト10までですが。

1. Strawberry Fields Forever
2. A Day In The Life
3. Something
4. Hey Jude
5. All You Need Is Love
6. Let It Be
7. Lucy In The Sky WIth Diamonds
8. Penny Lane
9. Magical Mystery Tour
10. I Am The Walrus

こんな感じにしてみました。さてどうなるでしょう。
まったく違ってたりして…


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コメント 4

substitute

こんばんは。
赤の時代、立ち読みで済ませてしまいました(汗)。
She Loves youは、僕も意外に感じました。
個人的には、"Twist & Showt"が1位!
ピーター・バラカンさんと同じ。
青の時代の予想、難しいですね。
Strawberry、Warm Gun、I'm So Tired、
Here Comes The Sun、Blackbirdあたりが
好みですが、この中で10位以内に入るのは、
Strawberry位でしょうねえ~。
by substitute (2008-06-18 23:31) 

walrus

substitute さん、いつもありがとうございます!
僕も立ち読みで済ませようと思ったのですが、
マウンテンの特集もあったので、つい買ってしまいました。
「Twist〜」も初期を代表する1曲ですよね。
ジョンのボーカルが素晴らしいです!
もっと上でもいいと思いますが、それでもカバー曲でありながら、
唯一20位以内に入ってるのは凄いですね。
by walrus (2008-06-19 03:21) 

DEBDYLAN

こんばんは。

僕もコレ買いました。
てか『レココレ』誌は毎月買ってるんで^^。

「SHE LOVES YOU」の1位に僕は納得しちゃいました。
僕自身が好きな曲ってのもあるんですが(笑)

初期って言われると
モップ頭を振り乱してシャウトしてた時代を連想しちゃいます。
極端すぎますが^^;

個人的に好きなアルバムは
『RUBBER SOUL』
『REVOLVER』
なんですが。

ここからのチョイスは多かったですね^^。

『青盤』時代。
1位は「苺畑」だと思うんですが。。。

僕もこの本で記事書きました。
よかったら覗きにきてみてくださいw
by DEBDYLAN (2008-06-20 01:08) 

walrus

DEBDYLAN さん、いつもありがとうございます!
やはり青の時代、「苺畑」は強そうですね。
たまたま僕のランキングには入ってませんが(笑)、
でも大好きな曲で、一時はこればかり聴いてました。
低くても3位までには入るでしょう。
by walrus (2008-06-20 03:59) 

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