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ビートルズの面影 ~「Writing The Book Of Last Pages」Let's Active~ [音楽の聴き方]

lets_active.jpg

<収録アルバム> 『Big Plans For Everybody』Let's Active(1986)
<作詞作曲> Mitch Easter

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ブルージィでハードなロックも好きだが、
ビートルズ系のポップ・ロックも好きである。

ビートルズ教信者の僕としては、本家の新曲が永久に聴けない今となっては、
似たようなテイストを持ったバンドや曲があると聞けば、
どこへだろうと、すっ飛んでいく覚悟である。

ビートルズ的なサウンドを追い求めることは、
偉大な父の面影を、息子たちの姿に見いだそうとする行為に似ていなくもない。

ファッションや生き方、レコーディング技術なども含めれば、
意識的にせよ無意識的にせよ、直接的にせよ間接的にせよ、また多かれ少なかれ、
ビートルズの影響を受けていないアーチストはないだろう。
…と豪語してみたところで、あながち大袈裟とも言えない気がする。

そういう意味ではあらゆるアーチストが、ビートルズの子供と言えなくもないのだが、
それでは埒があかないので、もう少し絞ってみると…

例えば、具体的に曲の中に共通点が見いだせるとか、
自他ともに影響を認めているアーチストということになる。

すなわち、チープ・トリックイナフ・ズナフトッド・ラングレンXTC
ジェリーフィッシュクラウデッド・ハウスレニ-・クラヴィッツ、などなど・・・

また近いテイストを持った同時代のアーチストとして、
ビーチ・ボーイズゾンビーズキンクスなども挙げられるだろう。
前者がビートルズの子供なら、後者は兄弟といったところか。

普段は特にビートルズ的なサウンドというわけではないのに、
突然変異的に、それっぽい曲をやるバンドもあるので油断できない。

ビートルズと一口にいってもいろいろだが、
中期~後期の実験的でサイケデリックで、
捩じれたポップ感覚を受け継いだような曲が特に好きである。

Let's Active『Writing The Book Of Last Pages』もその類い。

この曲との出会いは意外と古く、
FMのエアチェックに勤しんでいた中学生当時、
たまたま“ばーたー”で録音して気に入った曲で、
これ以外彼らの曲は知らなかったし、
当時はビートルズっぽいとかよく分からないで聴いてた。

だいぶ後でCDを探したが、そのときは廃盤で手に入らず、
Amazonで手に入れたのは、わりと最近のことだ。

いきなり逆回転から始まる、浮遊感溢れる曲で、
「シー・セッド、シー・セッド」とか「ラブリー・リタ」辺りを連想させる。
この辺はもろにツボで、イントロを聴いただけで興奮してしまう。

ただアルバムとしては、とくにビートルズっぽくもないし、
(チープ・トリップっぽい曲はありますが)この曲以上の曲は見当たらない。
またこの曲では気にならなかったのだが、
他の曲では、ボーカルの甘ったるさがやけに気になったりもします。

しかし、こうしたサイケ調の曲って、
今なら逆に違和感なく受け入れられるかもしれないけど、
80年代中期という時代を考えると、けっこう違和感あったんじゃないだろうか。

サイケデリックは明らかに過去の遺物的な感覚だったように思う。
XTCの覆面バンド、ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィアのように、
意図的にサイケを引っぱり出してきた例もあるにはあったが、
やはりレトロな音楽をやっているという印象があった。

ちなみにLet' Active の中心メンバーであり、コンポーザーのミッチ・イースター
インディーズ・ロック・シーンでは有名なプロデューサーでもあり、
あのR.E.M の初期プロデューサーでもあるらしい。


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