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覆面バンド ~『Chips From The Chocolate Fireball』The Dukes Of Stratosphear [音楽の聴き方]
『Chips From The Chocolate Fireball』The Dukes Of Stratosphear(1987)
1. 25 O'Clock
2. Bike Ride To The Moon
3. My Love Explodes
4. What In The World??...
5. Your Gold Dress
6. Mole From The Ministry
7. Vanishing Girl
8. Have You Seen Jackie?
9. Little Lighthouse
10. You're A Good Man Albert Brown (Curse You Red Barrel)
11. Collideascope
12. You're My Drug
13. Shiny Cage
14. Brainiac's Daughter
15. Affiliated
16. Pale And Precious
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念のため。
覆面バンドというのは、メンバー全員がミル・マスカラスのような
覆面を被ったバンドということではありません。
契約などの事情により、アーチスト名をクレジットできないときや、
本来の作風とは異なる作品を出すときなどに用いる変名バンドのこと。
有名なところでは「トラベリング・ウィルベリーズ」があります。
これはレコード会社が異なる、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、
ジェフ・リン、トム・ペティ、ロイ・オービソンが変名で参加したユニット。
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『Traveling Wilburys Vol.1』 |
ポール・マッカートニーも、前衛音楽やインストなどをやるときに、
「ザ・ファイアーマン」「パーシー・スリリントン」といった名義で作品を出している。
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『Thrillington』 『ラム』のインスト。 |
最近ではグリーン・デイの「フォックスボロ・ホットタブス」など。
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『Stop Drop and Roll!!!』 60年代ガレージバンド風。 |
日本でも桑田佳祐が「嘉門雄三」名義で洋楽カバーのライブ盤を出してます。
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『嘉門雄三 & VICTOR WHEELS LIVE!』 クラプトン、ザ・バンド、ビリー・ジョエル |
さて本日のメイン、XTCの覆面バンド、The Dukes Of Stratosphearである。
この『Chips From The Chocolate Fireball』は、
6曲入りミニアルバム『25 O'Clock』(1985年)と
『Psonic Psunspot』(1987年)を1枚にまとめたもの。
前回紹介したLet's Active「Writing The Book Of Last Pages」のサイケ感が、
そのテイストのみを借りたものだったとすれば、
こちらは本格的に60年代のサイケサウンドを再現。
実はXTCより先にこちらを聴いていて、
XTCの覆面バンドだと知らされても、XTCって誰?という感じでした。
しかしこれは素晴らしい!
どの曲もまったくスキがないというか、
単なるオマージュの粋を超えた良質のポップ・ソングが並ぶ。
同時期のXTCの名作「スカイラーキング」よりもよく聴いているんじゃないだろうか。
本人たちのノリも、こちらの方がいいように思う。
既にお手本があり、またパロディ的なノリもあるとはいえ、
音楽そのものの純粋な比較でいえば、
僕の中では『サージェント・ペパーズ』や『ペットサウンズ』にも匹敵する出来。
「25 O'Clock」The Dukes Of Stratosphear
「What In The World??...」〃
「You're A Good Man Albert Brown (Curse You Red Barrel) 」〃
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