加藤和彦 [音楽の聴き方]
偉大な音楽家がこの世を去った。
素朴で美しいメロディと、人を食ったようなユーモア、
粋なたたずまいに、秘めた反骨精神というのが、
彼に対する僕のイメージでした。
■
大学在学中に、ザ・フォーク・クルセダースとしてデビュー。
「帰ってきたヨッパライ」は、誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。
テープの回転数を上げたボーカルは、「オラは死んじまっただ」という歌詞とともに、
一度耳にしたら忘れられないインパクトがある。
エンディングでは、お経がビートルズの「A Hard Day's Night」に
変わっていくなど、遊び心満載。
280万枚も売れたというんだから凄い。
「帰ってきたヨッパライ」 ザ・フォーク・クルセダース
北朝鮮の歌をアレンジした「イムジン河」は、
2ndシングルとして用意されていながら、
政治的な理由で発売中止となった、いわく付きの曲。
映画「パッチギ」での使用が記憶に新しいところ。
「イムジン河」ザ・フォーク・クルセダース
その「イムジン河」の譜面を逆にたどっていって、思いついたというのが、
「悲しくてやりきれない」。言ってみれば「イムジン河」の生まれ変わり。
そこには、「イムジン河」の発売中止に対する、
ある種の抗議的な意味もあったんじゃないかと思う。
タイトルも「悲しくてやりきれない」って、そのままだし。
音楽家らしく、何ともスマートで、痛快な抗議の仕方ではないだろうか。
「悲しくてやりきれない」
ザ・フォーク・クルセダース
「あの素晴しい愛をもう一度」は、
僕が学生の頃から、すでに音楽の教科書に載ってたような気がする。
途中転調するところが好きです。
「あの素晴しい愛をもう一度」 加藤和彦/北山修
その後サディスティック・ミカ・バンドを結成。
このあいだ記事にしたばかりですが、彼らの2ndアルバム『黒船』は、
僕が邦楽で最も好きなアルバムです。
昨日は朝から外出してたんで、
突然の訃報、今日知りました。
彼の音楽の熱心なファンだったわけじゃないんですが、
センスのいい方だなと思っていました。
まだまだ現役で演奏してたのに。。。
こころからご冥福をお祈りします。
by DEBDYLAN (2009-10-18 23:23)
こんばんは。
本当に残念です。
by substitute (2009-10-19 23:20)
本当残念な訃報でした。
加藤さんのご冥福をお祈り致します。
by ぷーちゃん (2009-10-19 23:38)
DEBDYLANさん、substituteさん、ぷーちゃんさん、
コメントありがとうございます。
まとめてのお返事ですみません…
本当に残念ですね。改めてご冥福を祈ります。
by walrus (2009-10-21 05:04)