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「Imagine」John Lennon〜平和主義者は暗殺される〜 [音楽の聴き方]

Imagine

<作曲>John Lennon
<収録アルバム>「Imagine」(1971)
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「自分の父親を尊敬する人物として躊躇なくあげられる人を、心底羨ましく思う。
今でこそ感謝の気持ちが強いが、長いあいだ僕の父に対する感情はとても複雑で、
どちらかというと否定的な感情に支配され続けてきたからだ。

“尊敬”というと大袈裟だけど、あえてそのような存在をあげるとすれば次の三人だ。
非暴力・非服従によってインドの独立を指導したガンジー。
そのガンジーの影響を受け、非暴力によって公民権運動を指揮したキング牧師。
そして音楽によって愛と平和を訴えたジョン・レノン。
3人に共通するのは、平和主義者であること。そしてみな暗殺されていること。

善人は早死にするというけど、平和主義者は暗殺される運命にあるらしい。
そういえば、リンカーンやケネディも凶弾に倒れている。
世の中が平和になっては困る人たちがいるのだろう、と勘ぐりたくもなる。

■想像してごらん…
「Imagine」といって思い浮かぶのが、白いピアノを弾きながら歌うジョンの姿だ。
初めてその映像を見たとき、僕は涙をこらえきれなかった。
ジョンの穏やかなたたずまい、菩薩のような表情、
白いピアノ、シンプルで美しいメロディ、普遍的なメッセージ…
すべてが完璧に調和していた。

やみくもに変革を煽るわけでもなく、決して厭世的でもない、
ポジティブで、人を信じるところから始まっている。
そんなこの曲のスタンスが好きだ。

“争いのない世界を想像してごらん”と想像力に訴えかける手法は、
いささか、オプティミスティックに映るかも知れないが、
実は非常に重要なことで、本質的なことだと思う。

多くの人にとって戦争体験が、縁遠いものとなりつつある現在、
過去の過ちをくり返さないためには、想像力を働かせる以外にない。

イラクや北朝鮮、ロンドンのテロなど緊張が高まっている世界情勢の中、
終戦記念日を迎え、改めて平和について考えてみるのも悪くはない。

 

★Today's Set
1. Imagine(John Lennon)
2. I Don't Want To Be A Soldier(John Lennon)
3. Give Peace A Chance(John Lennon)
4. Happy Xmas(War Is Over)(John Lennon)
5. Blowin' In The Wind(Bob Dylan)
6. What's going on(Marvin Gaye)
7. The War Song(Culture Club)
8. Only The Good Die Young(Billy Joel)


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