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「フリーダム」ワム! [音楽の聴き方]

Make It Big









<原題> Freedom
<収録アルバム>『Make It Big』Wham!(1984)
<作曲> George Michael

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洋楽を聴き始めた頃、カルチャークラブと並んで好きだったのがワム!だ。

人気絶頂での解散はショックだったが、ジョージ・マイケルはその後ソロでも成功し、
大人のアーチストへ華麗な転身を遂げたのは、ご存知のとおり。
とは言っても、ワム!においても相棒アンドリュー・リッジリーの影は薄く、
サウンド面でのキーは、ほとんどジョージが握っていたので、
ワム!=ジョージのソロみたいな感じはあったけど。

デビュー曲でいち早くラップを取りあげるなど(その名もズバリ「ワム・ラップ」)、
黒人音楽からの影響を、巧みに80年代ポップに昇華したという点では、
カルチャー・クラブと同じだが、こちらの方がよりアイドル的。
ビデオ・クリップなどを見ても、本人たちの意志はともかく、
アイドル的に売り出されていたことがわかる。
たしかにイケメンデュオで、甘いボーカルでは仕方ないか。

ただスティーヴィー・ワンダーも認めた、ジョージのコンポーザーとしての才能は
初期の頃からすでに開花。

1stアルバムでは、ダンサブルなディスコ調の曲が目立ったが、
2ndアルバムは、モータウンやフィル・スペクターを借り出すなど、
よりオールディーズにシフトした曲が増えた。

その2ndからは「ウキウキ・ウィクミー・アップ」「ケアレス・ウィスパー」
英・米1位、「消えゆく思い」が英2位・米1位、
「フリーダム」が英1位・米3位という大ヒットを記録。
売れたからというわけではないが、やはりこの4曲の出来は飛び抜けている。

中でも僕が特に好きなのが、「フリーダム」だ。
ワム!の曲はイントロから耳に残るものが多いが、この曲もそう。
ベン・ジョンソンのロケットスタートのように弾けるドラムのフィルから、
印象的なコーラスで勢いをつける見事なイントロ。
Aメロはシュープリームスか。
Bメロで踊るように跳ねるベースが、フレッシュな躍動感を演出。
そしてサビの突き抜けるようなメロディ。何ともおおらかで甘酸っぱいメロディだ。

たとえば「ウキウキ~」や「ケアレス・ウィスパー」などは、
誰かが考えつきそうなメロディだとしても、
この曲のサビのメロディは、誰が考えつくだろうか?
いやたとえ考えついたとしても、こんな風には歌えないだろう。
まさにこの時期のジョージ・マイケルならではの刹那的な魅力がある。

サビのベースラインもいい。
また甘いまま終わるのではなく、ブレイクで力強く締めるとこなど、
アレンジもスキなしだ。

「Freedom」Wham!

★Today's Set
1. Freedom(Wham!)
2. Wake Me Up Before You Go-Go(〃)
3. Everything She Wants(〃)
4. Club Tropicana(〃)
5. Love Machine(The Miracles)
6. If You Were There(The Isley Brothers)
7. The Breaks(Kurtis Blow)
8. Boogie Wonderland(Earth Wind and Fire)
9. Be My Baby(Ronettes)
10. You Can't Hurry Love(The Supremes)


タグ:ワム! 80's
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