スティーヴ・ウィンウッド ~理想のボーカリスト [音楽の聴き方]
天は彼に何物をも与えたもう。
声、楽器の腕、作曲能力、若さ、美貌…
ここまで来ると、嫉妬を超えてただ受け入れるしかない。
モーツァルトの音楽を耳にしたときのサリエリのように。
Spencer Davis Groupで活躍していた頃のスティーヴ・ウィンウッドは、まだ10代。
神童とはまさに彼のことを言うのだろう。
“当時まだ15歳だったと思うが,目をつぶったまま、彼が歌う「ジョージア」を聴いたら,絶対にレイ・チャールズだと思ったはずだ” ーエリック・クラプトン(「エリック・クラプトン自伝」より
百文は一聴にしかず!
「Georgia On My Mind」Spencer Davis Group
素晴らしすぎて言葉が出ません。
ハモンドオルガンのプレイも見事。
のちにブラインド・フェイスで組むことになるクラプトンは、
早くからスティーブ・ウィンウッドに目をつけていて、
クリーム結成時、彼を引き入れようと思ったらしい。
ジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースが、
あくまでトリオとしてのフォーマットにこだわったため、実現しなかったが、
もし実現していたら、音楽史は大きく変わっていただろう。
「Gimme Some Lovin'」Spencer Davis Group
音楽性では、より個性的で実験的な
トラフィックやブラインド・フェイスの方が好きだけど、
曲がシンプルな分、この頃の方が、
シンガーあるいはプレイヤーとしては、際立っているように思う。
もちろんこの曲や次の曲は大好き。
「I'm A Man」Spencer Davis Group
この頃が最も黒っぽいんじゃないだろうか。
僕は黒っぽいフィーリングをもった、白人のロック・ボーカリストが好きなんですよね。
なおかつエネルギッシュで、高音でかっこよくシャウトを決められる人が好き。
そういう意味では、若い頃のスティーヴ・ウィンウッドは理想かな。
こんばんは。
> モーツァルトの音楽を耳にしたときのサリエリのように。
正に、そうですね。
何で、スペンサー・デイビス・グループなの、スティーブ・ウインウッド・アンド・ほにゃほにゃ、じゃなくって、
と思いますよね~!
by substitute (2009-01-12 23:24)
substituteさん、nice!&コメントありがとうございます!
確かに知らない人が見たら、
オルガン弾いて歌ってるのが、スペンサー・デイヴィス?って
思っちゃいますよね…
by walrus (2009-01-14 02:37)